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「次に何をするのですか」は、教科書の例示問題で解き方や答えが教科書に載っている場合に、解法の手順を確認する場合に使う発問である。
井上好文氏は、指名の仕方のQに対して、次のように答えている。
私は、「挙手→指名」という方法を使いません。計算の手順を確認したいときには、「次に何をするのですか」とテンポよくクラス全員に尋ねます。生徒も座ったままで答えます。自信のない生徒も他の生徒と一緒ならば答えることができます。続いて、「次に何をするのですか」とクラス全体に尋ねます。生徒は座ったままで答えます。生徒はノート作業をしながら答えることになるので、この方が効率的です。(『向山型数学授業』2003年7月号p18より引用)
授業例(分配法則を使った式の計算)
指示1 5(χ+3y)+3(2χ−5y+1) とノートに書きなさい。(啓林館『中学2年』p17より)
発問1 始めに何をするのですか。
「かっこをはずします」
指示2 その通り!分配法則を使ってかっこをはずすのですね。分配法則マークをかきなさい。
指示3 かっこをはずした式を書きなさい。
指示4 分配法則を使ってかっこをはずして、イコール、さん、はい。
「分配法則を使ってかっこをはずして、=5χ+15y+6χ−15y+3、です」
時間調整のため、説明と式を読ませる。遅い生徒もこの間に追いつくことができる。
指示5 その通り!正解だった人は、小さく○をつけなさい。まちがった人は、直しておきなさい。
発問2 次に何をするのですか。
「並びかえます」
指示6 その通り。並びかえた式を書きなさい。
指示7 並びかえて、イコール、さん、はい。
「並びかえて、=5χ+6χ+15y−15y+、です」
指示8 その通り。正解だった人は、小さく○。
発問3 次に何をするのですか。
「簡単にします」
指示9 簡単にした式を書きなさい。
指示10 簡単にして、イコール、さん、はい。
「簡単にして、=11χ+3、です」
指示11 正解だった人は、○をつけなさい。
《先行実践》井上好文氏:『向山型数学授業 VOL2』(向山型数学研究会),p2